20220604_サンワトレーディング_マグネシウムリチウム合金_ブレーキキャリパー_超軽量_01

マグネシウムリチウム合金 (LZ91)とはマグネシウム(Mg)とリチウム(Li)の合金素材。
その密度はアルミ(AL)の2.69g/cm3に対して1.49となっている。
今回、その合金を扱う岐阜のサンワトレーディング(株)が、活用事例として超軽量ブレーキキャリパーなどを展示。
メーカー関係者の注目を集めていた。

その軽さだが、従来品に対して-45%と驚きの数値。
約半分も軽くなるなら、運動性だけでもかなり好影響を与えてくれそうだ。
よくわからない方は、自身が軽いシューズを履いて歩いた時の事を想像してみてほしい。

20220604_サンワトレーディング_マグネシウムリチウム合金_ブレーキキャリパー_超軽量_02
同じ合金を使ったアルミホイールも展示

マグネシウムリチウム合金 の展望

足回り、特にタイヤ・ホイール、アップライト、そしてブレーキキャリパーといったセクション、いわゆるバネ下重量の軽減は現代の自動車開発において必須課題だが、ただ軽くするだけでなく、一定の剛性は確保する必要がある。
またハイブリッド、BEVなら、回生システムなどとの相性も見極める必要もあるだろう。
そうした事に対して、この合金がどこまで迫れるか注目したい。

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
サンワトレーディング株式会社
公益社団法人自動車技術会