
上智大学 学生フォーミュラチームのマシンチェック。
EVクラスで奮闘を続ける中、昨年は古豪復活の狼煙をあげた同チーム。
唯一のアルミモノコックシャシーをはじめ、見た目のカッコ良さにも拘るなど独自のマシン作りを続けている。
そして迎えた2年目の愛知スカイエキスポ。
どのようなアプローチを行っただろう?


全体的に昨年型のアップデートという印象で、マイペースながら着実に完成度を高めつつある。
今年の主な変更点はアルミモノコックで、今年が2年に一度の作り替えの年となっていたため、フロントの形状変更などさらなる最適化が図られている。
合わせて、エアロセクションも全面的に作り替えられた。

昨年に引き続き、スキッドパッド最速を目指す同チームだが、今年は今一歩といったところ。
オートクロスなど他のカテゴリーも伸び悩んだものの、危なげなく上位完走を達成した。
特筆すべきは電費・効率で昨年は1位、今年は2位だったものの高い数値を叩きだしてきた。
EV開発では重要視される項目だけに、開発を担った学生達には企業も注目していたに違いない。
既に視野は来年に向いており、改善点のリストアップや今後の方針もいくつか決まっているという。
そして来年はシェイクダウンを早期に済ませる事を目指し、ドライバーのトレーニングにも力をいれたい考えのようだ。
【取材・文】
編者(ものシンク)
【取材協力】
上智大学 学生フォーミュラチーム
公益社団法人 自動車技術会