損保ジャパン の求める 技術アジャスター という人材 – 学生フォーミュラ 2025

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損保ジャパン と言えば国内最大手の損害保険会社。
こちらでは様々な採用情報を公開しつつ、積極的な人材登用を続けているが、その中には”技術アジャスター”という職種が存在する。
主に車好きや自動車開発といったものづくりを学ぶ方が対象で、学生フォーミュラ2025大会にてそのPRが行われた。

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技術アジャスターとは、一言で言えば自動車事故の調査、解決をサポートする職種で、主に以下のような業務がある。

  • 修理工場などへ出向いて損害車両を確認する立ち合い業務。
  • 送られてきた画像から車両の損傷状態を確認する業務。
  • 損傷状態と連絡のあった事故状況が合致しているかを見極め、確認する業務。
  • 修理内容の妥当性や適性な損害額の算出を行う業務。
  • 事故当事者双方の見解を正しく確認、検証したうえで考えられる事故状況を推定、双方納得の条件を提示して解決に導いていく業務。

こうした業務を進めるうえで必要となるのが、保険や法律に精通しており、自動車に対する幅広い知識を持つ人材。
特に後者に関しては、基本的な仕組みだけでなく自動車工学的な要素も加わってくる。

例えばフレームの曲がり具合を見て、何からどれだけの力が加わって今の状態になったかを探り当てたり、パネル表面のダメージが自然の劣化なのか事故時に付いたものかを見極める事もある。
他にもハンドル操作を誤ってなのか?サスペンションアライメントの狂いによる事故なのか?
エンジンの欠陥による火災なのか?整備不良による人災なのか?といった点まで調べ尽くす事もあるようだ。

お話を聞くかぎり聞きかじりの知識だけでは務まりそうになく、一連の自動車開発を経験した方、特にレーシングカーという極限をやり尽くした方のほうが即戦力になるように感じた。

恐らくそれもあるのだろう。
損保ジャパンでは、全国の学生達がゼロからレーシングカー開発を行い競い合う学生フォーミュラ大会を支援している。
大会会場の企業ブースでも、学生達に対して積極的にアプローチされていた。

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
公益社団法人 自動車技術会
損保ジャパン(株)