
ナット緩み による痛ましい交通事故がフォーカスされる中、自動運転 車両の開発も相まってホイールナットの緩み検知 技術も進化しつつある。
その一つが、トピー工業で開発が進められている「ナット緩み検知ホイール」。
2023年に引き続き、ジャパンモビリティショー 2025でも開発中のモデルを展示してきた。

これは、ホイールのひずみ量で緩みが発生したか判断する仕組みで、取り付けられた専用のセンサーで測定する。
いわゆる”ピエゾ効果”を応用したもので、ひずみによる圧力がホイールに備わる圧電素子に加わる事で電力が発生。
そしてナットが緩むとひずみも変化するし、発生する電力も変わってくる。
その差が”ナットが緩んだ”状態と判断され、ドライバーに通知する。

ちなみにこれらのシステムは、全てワイヤレスで動作する。
必要な電力は先の圧電素子から給電するという。
この仕組みは「TOPY GREEN WHEEL TECHNOLOGY」と呼ばれる技術で、外部からの電力供給もなく、バッテリーも搭載いらずでかなりの小型化が見込める。
既に実用段階に入っているようで、展示の他のホイールデバイスでも応用事例が見られた。
【取材・文】
編者(ものシンク)
【取材協力】
ジャパンモビリティショー
トピー工業(株)