QRコード を金属素材に彫り込む技術 – ものづくりワールド 福岡 2025

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QRコード の画像加工やプリント経験のある方なら、少しの形状の狂いでも認識しなくなる事をわかって頂けると思う。
そんな繊細なQRコードを、なんと金属素材に彫り込んだ企業がある。
それは山形県で金属部品の製造、加工を営む(有)江口産業 で、ものづくりワールド 福岡 でも注目を集めていた。

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ご覧の通りモデルはキューブ状で、各面にQRコードが彫られている。
素材はアルミブロックで重さは約10 kg 。
スマホカメラをかざすとしっかり認識し、自社サイトのURLなど、面ごとに違う情報が得られるようになっていた。

製作したのは3年前。
一面あたりの製作時間は4時間ほどとの事で、まずは自社のマシニングセンタなどを使って切削を行い、バリ取りといった細かい部分の修正は手作業で進められたという。
見た目のインパクトもあってかSNSに公開したところ反響が大きく、以後、展示会などでのマスコット的存在になっている。

QRコードの使い方として、自社サイトへの誘導目的に名刺やパンフレットに印刷するのが一般的で、今回のいわゆる QRコードブロック も目的こそ同じだが、同時に自社の誇る金属加工技術をプレゼンする役目も果たしている。
競合他社の多い製造業において、高いPR効果を出しているように感じた。

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自社で製作したゴルフクラブのパターも展示

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
ものづくりワールド 福岡
(有)江口産業