
未来モビリティ研究センター とは 東京工科大学 が設立した その名の通り未来の様々なモビリティを研究する施設で、今回の ジャパンモビリティショー 2025 では、研究テーマの一つである 学生フォーミュラ プロジェクト 2026 の概要が展示された。
毎年 学生フォーミュラ には全国から参加チームが集うが、そのほとんどは大学のサークル活動であり、例えば研究室からの参加というケースはそれほど多くない。
また自動車好き、モータースポーツ好きが主要メンバーを含めているところもあり、最初からレーシングカーに対する一定の知識を持っているが、東京工科大学 の学生フォーミュラ は、そういった知識が無いところからスタートしている。

開発アプローチも独特で、既存チームはシャシーやサスペンション、駆動系といったところからスタートさせていくが、こちらではCFD解析の元、AIやスーパーコンピューターを駆使したジェネレーティブデザインを活用する事で、まずは人間の発想を超える最適な車体形状を追求するアプローチで進められる。
学生達が使うのはプロと同じツール。
ただアイディアを形にするだけでなく、それを学生フォーミュラというコンペティブな場で競わせる事で、実践的な活躍が期待できる未来のエンジニアを育てていく。

東京工科大学が参加するクラスは EV 。
2022年から参戦を続けているが、同クラスに参戦する他チームと同様に EV 独特の難しさに直面。
動的審査進出への壁を乗り越えられずにいる。
果たして、ジェネレーティブデザインによるアプローチがその突破口となるか?
今後の進捗に注目したい。
【取材・文】
編者(ものシンク)
【取材協力】
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