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Heat Management is measured in a wind tunnel facility.
The Fuji Aero Performance Center in Japan is conducting thermal management evaluations using a wind tunnel facility.
To date, the technology has been used in tests on radiators and inside engine compartments.

熱マネジメントの需要が高まっている。
発端は EV で、パワートレインやバッテリー、空調といった機構が最適なパフォーマンスを出せるよう、適切な温度維持の模索が続けられている。

誰でも気軽に風洞実験が行えると話題の富士エアロパフォーマンスセンターでは、その需要に着目。
施設の特性を活用した評価サービスを新たにスタートさせてきた。

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富士エアロパフォーマンスセンターの風洞設備模型
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富士エアロパフォーマンスセンターの風洞設備模型

それは、風洞から吹き付ける風を対象に当て続け、それによる温度変化を計測しようというもの。
こちらで使われているコンパクト風洞の高い柔軟性と汎用性があってこそ実現できたメニューで、対応する計測機器やセンサー、ソフトウェアも充実している。

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現在までにボンネット内温度計測やラジエータ模型の試験、ラジエータに取り込まれる気流の可視化といった実績があるようで、再現性の高さから多くの利用、問い合わせがあるという。

今のところ自動車をはじめとする各種モビリティのみに留まっているが、同じく熱マネも関係してくるドローンやレーシングカー、ミニ四駆にラジコンカーといったホビーモデルでも活用できるだろう。
年々上がる最高気温の中で高いパフォーマンスを出すなら、こうしたサービスの利用も検討してみてはいかがだろう?

【取材・文】
編者(ものシンク

【取材協力】
富士エアロパフォーマンスセンター
(株)日本風洞製作所
大和製衡(株)
(株)ニシヤマ
公益社団法人自動車技術会