[ブレンボ]ブレーキの表面温度を計測してみた – サーマルカメラ

20240818_ブレンボ ブレーキ_温度_サーマルカメラ_s660_01

ブレンボ の送り出すブレーキにも様々な種類があるが、今回、一般向けストリートモデルである「セラミックパッド」とUVコーティングの施された「ブレーキローター」の組み合わせで、一般公道で酷使した状態の温度を、サーマルカメラで計測してみた。

ブレンボ のブレーキ評価条件

車はホンダ・S660。
慣らしは完了した状態となっている。
場所は夜の某峠で、当時の気温は30℃前後。
高低差は約800m、距離にして10km近い道路を、いつもよりブレーキ操作を強く多めにしながら下ってみた。

20240818_ブレンボ ブレーキ_温度_サーマルカメラ_s660_02

【走行直前】
ブレーキローターの温度は83℃前後

20240818_ブレンボ ブレーキ_温度_サーマルカメラ_s660_03

【走行後】
ブレーキローターの温度は154℃前後

評価結果

「セラミックパッド」の耐フェード性は温度域で0℃~450℃。
一般的な純正パッドだと温度域は0℃~300℃と言われており、これだけ見ると、まだ余裕がありそうだ。
ブレーキフィーリングにも変化はない。

色にも注目だが、走行前は赤とオレンジ交じりだったのに、走行後はほぼ真っ黒。
黒は青よりも低温を示すと言われているが、停車まで割と時間があった事から、表面だけ一気に冷えてしまったのかもしれない。

これらの結果から見るに、今回のような道路ではのんびり運転ができ、かつエンジンブレーキを併用した操作が行えるなら、純正品で十分安全なドライブが出来そうだ。

しかしブレーキを酷使しやすい車、エンジンブレーキが効きにくい車、エンジンブレーキを知らず、普段からブレーキを多く踏むようなドライバーなら、今回紹介した「セラミックパッド」のような耐フェード性の高い製品に変えておき、安全マージンを高めておくのも良いかもしれない。

【取材・文】
編者(ものシンク