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愛知スカイエキスポ と言えば、主に展示会やコンサートといった、屋内イベントの会場として活用されている。
2024年、ここで学生フォーミュラ というものづくり競技が開催。
スカイエキスポの新たな一面を垣間見る事が出来た。
その時の様子をまとめてみた。

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愛知スカイエキスポ ならでは、暑さと雨風を凌げるピットエリア

これまでは静岡県のエコパで開催されていた学生フォーミュラ。
常時屋外で、審査エリアや主催、スタッフエリアや控室、ピットエリアなどは全てイベント用テントを立てて開設されていた。
ただ例年、台風シーズンと重なる事が多く、期間中、大雨に見舞われる事もしばしば。
そして、近年問題とされる猛暑で体調を崩す者が出始めており、その対策にも悩まされていた。

それを一気に解決したのが愛知スカイエキスポへの移転。
ピットエリアなど、これまで屋外に設置していた多くのスペースを屋内施設に集約。
これにより雨中から解放され、エアコンを稼働することで暑さにも容易に対処できるようになった。
もちろん、屋内では難しいものは屋外行きとなったが、それでも、これまでにない快適な環境下で取り組めるようになり、学生はじめ多くの方々に歓迎された。

他にも、施設のフードコートが利用できる事、館内のベンチで休憩が取りやすくなった事、館内の自販機で飲料水が確保しやすくなった点も好ポイントと言える。

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人工島ならではのメリット、デメリット

屋外イベントで避けられないのが、多くの人や車の流入による喧騒と騒音の問題。
だがここは民家のない人工島であり、陸地から遠く離れている。
そして24時間営業の中部国際空港(セントレア)が隣接しているため、例え騒音や喧騒が大きくとも問題視されにくい。

その空港と最寄り駅も目の前という事で、遠方や海外のチーム、ゲストのアクセスが向上した点も見逃せない。
島内の宿泊施設を早めに手配すれば、数分の徒歩で行き来できるようになる。
コンビニもいくつかあり、食事する場所も空港施設へ行けば困る事はない。

デメリットと言えば、当然だが家電やホームセンター、カーショップ、部品屋、一部ドラッグストアが島内に存在しない事。
必要に迫られたら、島外の常滑市街地まで足を運ぶ必要がある。

そんな事がないよう、事前準備をしっかり行っておきたい。

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一般客として見た走行エリア

エコパでは一部を除き、外周の約三分の二に渡って観覧エリアが儲けられていた。
ガードレール近くまで寄る事も出来たし、アウトドアチェアやレジャーシートを持ち込んでの観覧も可能だったが、初開催のスカイエキスポでは観覧エリアは空港よりのガードレール側のみ。
さらにガードレールとの間にはカラーコーンで一定の空間が設けられ、そこへの立ち入りが禁止されていた。

これは安全上の処置との事だが、写真の通り見辛い場所も目立っていた。
従来より縮小されてしまった事で、一般だけでなく学生もそこへ集中してしまい、特に小さい子の観覧スペースを探す家族連れも多く見られた。
一般の集客にも取り組んでいくなら、観覧スペースの拡大も考えるべきではないだろうか。

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
公益社団法人 自動車技術会