
ドライビングシミュレーター も多種多様な製品が市場を賑わせているが、日清紡グループの JRC日本無線(株)が開発した定置式ドライビングシミュレーター「J-ReDS」は、そのパフォーマンスだけでなく現場や人、目的に合わせたインテグレーションのしやすさも売りとしている。
人とくるまのテクノロジー展 2025で、実際に体験をしてきた。
恐らく、レーシングシミュレーターをイメージした方だと物足りなく感じたかもしれない。
大昔のレーシングゲームみたく、路面の感触は皆無。
そのわりにはステアリングとペダルの感触はリアルそのもので、そのアンバランスさに少し戸惑ってしまった
それもそのはず、今回は独自のステアリング反力発生装置、ペダル反力発生装置を体感してもらう事が目的であり、例えば路面からのキックバック等といったパラメータは全てオミットされていた。
どうやら、ステアリングやペダルといった機構そのものの評価にも対応するという、システムの柔軟性アピールも狙っていたようだ。

新車開発で使われるシミュレーターだが、現場によってはやりたい事に対してアンマッチする場合があり、担当者によってはシミュレーター酔いする事もあるという。
そのため、実可動前のインテグレーションがとても重要となってくるが、JRC日本無線の定置式ドライビングシミュレーター「J-ReDS」では、そのインテグレーションのしやすさも重視した開発がなされている。
シミュレーター環境に不満を持つ現場があるなら、こちらも検討材料にいれてみてはいかがだろう?
【取材・文】
編者(ものシンク)
【取材協力】
JRC日本無線(株)
公益社団法人自動車技術会