SDV 化が急がれる日本のモビリティ。
中でもゲーム業界から参入の(株)CRI・ミドルウェアでは、ビーグル API の国内標準化を目指して設立された「 Open SDV Initiative 」へ参画するなど、近年、活発な動きを見せている。
今回の人とくるまのテクノロジー展 2025でも、それを感じさせる様々な展示が行われた。

デジタルメータークラスターといった映像開発を行うソフトウェア「 CRI Glassco 」。
先日、国内メーカーの二輪車採用で累計100万ライセンス突破の発表があったばかりで、急速に普及が進んでいる。
その勢いは国内だけに留まらない。
今度はインドへの事業展開を開始する事となり、それに合わせてノーコード開発に対応したバージョンへアップデートされている。
ノーコード開発は特定の人材やスキル、開発環境に左右されない、開発スピードの向上、信頼性の担保といったメリットがあるため、現地での普及にどれだけ寄与するか注目したい。

こちらは、イベントに向けて独自に製作されたドライビングシミュレーター。
「 CRI Glassco 」と音源開発の「 CRI ADX Automotive 」、そしてシミュレータープログラムはゲームエンジンの「 Unity 」を用いて作られている。
ゲーム業界で経験豊富なCRI・ミドルウェアなだけに、その作りはなかなかのもの。
現在のモビリティ開発に対する、ゲームコンテンツとの親和性の高さを感じさせた。
また、昨年発表されたSDV対応メータークラスターでのコンテンツ活用事例も盛り込まれていたため、体験された方は将来のメーター像をイメージした事だろう。
今後も、車内で演出される様々な映像、サウンドコンテンツに注目していきたい。



【取材・文】
編者(ものシンク)
【取材協力】
(株)CRI・ミドルウェア
公益社団法人自動車技術会