キッズエンジニア 2025 – ものづくりに触れる夏②

キッズエンジニア とは、子供達に様々な仕事やものづくりを体験してもらうイベントで、毎年、名古屋と横浜でローテーション開催されている。
今回は名古屋の番だが、今年は新たに中部国際展示場(スカイエキスポ)での開催となった。
そんな新会場での様子を、本日より数回に渡ってお伝えする。

今回は2回目。

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MAZDA
環境にやさしいクルマについて考えよう!~青い地球を守るために~

車好きに人気のマツダミュージアムが誇る展示車両の写真と、スタッフさんによる手書きメッセージが目立ったブース。
今回は、昨年評判だった木製エンジン模型がアップデートされて登場。
その組み立て体験と、環境にやさしいクルマ作りを学ぶ講義が行われた。
合間には圧縮着火の実験も行われたが、子供達は興味津々で眺めていた。

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がんさん
リサイクルでものづくり ~ アルミ缶が大変身!きみだけのオリジナルクラフトを体験しよう ~

リサイクルについて学習しながら、空き缶を加工しての模型製作体験が行われた。
普段接する機会の少ないリサイクル知識だけに、あらためて認識を持った子も少なくないはず。
そして身近な空き缶が、アイディアと工夫次第で様々な形になる事を目の当たりにして、さらなる知見を得たようだ。
作業は怪我に注意しながら、自分の思い描く形になるようマイペースで進められた。

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SUBARU
二駆と四駆のちがいってなに?モケイを作って走らせよう!

二駆と四駆の違いを、講義と車の模型作り、実際の走行で見ていく体験が行われた。
用意された車は輪ゴムで4輪を駆動させる仕組みで、輪ゴムを外すと簡単に前輪駆動にチェンジ。
そして用意されたコースは4輪駆動でないと走破できない構成となっており、駆動方式の違い、メリット、デメリットが見ているだけで理解できるよう、工夫がなされていた。
果たしてこれを見た子供達が将来、どのような駆動方式を選択するだろう?

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ニッパツ
なるほど、オドロキ!ばねの世界。

入場ゲート付近で積極的に子供達を迎えていたこちらのブース。
世の中で使われている縁の下の力持ち”ばね”の展示と、同社にまつわる電子かるたゲームで来場者を楽しませていた。
一口にばねと言っても乗り物やボールペンなど、実に様々な製品に対してボーダレスに採用されている。
そうしたばねの世界を、子供達は興味深そうに眺めていった。

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日野自動車
描いてみよう、未来を創造するはたらくクルマ

まるでお祭りイベントのようなこちらのブースでは、別イベントでも好評だった同社のトラック、バスのぬり絵が豊富に用意された。
面白いのがこのぬり絵、ただ塗るだけでなくそれを3DCG化し、バーチャル空間で実際に走らせる事ができる。

また実車の電気自動車も展示。
もちろん自由に乗り降り可能で、リアルとバーチャルを行き来しながら楽しんでいた。

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学生フォーミュラ(自動車技術会)
大学生がつくったシミュレーターで学生フォーミュラ日本大会を体感しよう!

有能な人材を多く輩出する事から、国内外の企業から注目を集めている学生フォーミュラ。
今年も、そのシミュレータ体験の場が設けられた。
これは、大会にも参加する東京農工大チームの元メンバーが開発したもので、そのリアルさから他の参加チームでも活用されている。
ドライブゲームとは一味違うそのシミュレータに、子供達は笑顔で奮闘していた。

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フォーラムエイト
3DVRソフトでじぶんの町をつくろう!~バーチャル空間に道をつくって運転しよう~

同社が誇るデジタルソフトウェアを活用し、バーチャル空間での街作りや探検、実際にそこを走ったり、レースをしてみる体験が行われた。
近年、いわゆる街づくり的なゲームも人気だが、こちらでも子供達が熱心に取り組む様子が見られた。
もちろんゲーム感覚でとっつきやすかったのもあるが、各学校でのデジタル教育の成果もあるように感じた。

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【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
公益社団法人自動車技術会