20251107_未来モビリティ研究センター_東京工科大学_学生フォーミュラ_ジャパンモビリティショー_02

東京工科大学が設立した「未来モビリティ研究センター」は、その名の通り未来の様々なモビリティの在り方を追究する研究施設だ。今回開催された「ジャパンモビリティショー 2025」の会場では、同センターの研究テーマの一つである「学生フォーミュラ プロジェクト 2026」の概要が展示され、来場者の注目を集めていた。

毎年、全国から多くの大学、高等専門学校が参加する学生フォーミュラ大会だが、そのほとんどは学生によるサークル活動(自主プロジェクト)として運営されており、研究室主導で参戦するケースは決して多くない。
また、一般的なチームは自動車やモータースポーツ好きのメンバーを中心に構成され、最初からレーシングカーに対する一定の知識を持ってスタートすることが多いのに対し、東京工科大学のチームは、そうした専門知識が必ずしも豊富ではない状態からスタートしている点も特徴的だ。

20251107_未来モビリティ研究センター_東京工科大学_学生フォーミュラ_ジャパンモビリティショー_01
2026年度マシンの1/4モックアップ

そして何より独特なのが、その開発アプローチである。 従来のチームがシャシーやサスペンション、駆動系といったメカニカルな要素から設計をスタートさせるのに対し、本プロジェクトではCFD(数値流体力学)解析をはじめ、AIやスーパーコンピューターを駆使した「ジェネレーティブデザイン」を活用。人間の固定観念や発想を超えた最適な車体形状・構造を追求することから開発を進めている。

学生たちが手にするのは、企業の第一線で使われているプロ仕様のツールだ。単にアイデアを形にするだけでなく、学生フォーミュラという厳しくコンペティティブ(競合的)な環境で実践させることで、社会で即戦力として活躍できる未来のエンジニアを育成する狙いがある。

20251107_未来モビリティ研究センター_東京工科大学_学生フォーミュラ_ジャパンモビリティショー_03
自動運転バスプロジェクトなど、他の取り組みも紹介されていた。

東京工科大学が挑むのは「EV(電気自動車)クラス」。 2022年から参戦を続けているものの、他のEV参戦チームと同様に電動パワートレインならではの難題に直面し、走行審査(動的審査)への進出に向けた壁をいかに乗り越えるかが課題となっている。

果たして、先進的なジェネレーティブデザインを活用した独自のアプローチは、その突破口となるのだろうか。2026年大会に向けたプロジェクトの今後の進捗と挑戦に、大いに注目したい。


【取材・文・撮影】
ものシンク編集部
現役ITエンジニアの視点から、日本の「ものづくり」と「インフラ」の最前線を独自の切り口で紐解くWebメディア。

【取材協力・関連リンク】
ジャパンモビリティショー
未来モビリティ研究センター
東京工科大学
東京工科大学 Project EV.

ものシンク
Privacy Overview

当サイトはUX最適化のためにCookieを使用しています。これにより再訪問を認識し、サイト内のどの部分が最も関連性が高いかを理解することで、継続的なコンテンツ改善に役立てています。
Our website uses cookies to optimize your user experience. This helps us recognize you on return visits and understand which sections of our site you find most relevant, allowing us to continuously improve our content.