Out of Kidzania が今年もジャパンモビリティショーで開催。
訪れた子供達に思い出を持ち帰ってもらおうと、自動車メーカーを中心に多くの企業が独自の体験教室を開設していた。
今回はその中の一つ、日産自動車のボディ成型体験を紹介する。

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一般的な自動車生産において、ボディ部品は一枚の金属板をプレス加工して作り出す。
日産ではその仕組み、過程を子供達に知ってもらえたらと、実際のプレス成型の行程を学びながら、ミニカーボディを独自の真空成型機で加工するプログラムが用意された。

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目玉となったのは、福井県のプロダクトデザイン事務所「la・kura」 で開発された 手動真空成形機 V.former Lab
その仕組みは、自動車を模した専用の凸型に熱したポリスチレン成型シートを押し当て、直後に真空引きで成型して流れで、あっという間に自動車の形が表れる。

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用意された型はフェアレディZ、サクラ、エクストレイル、フィガロの4車種
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加熱器でシートを暖める
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今回選んだ型はフェアレディZ
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暖まったシートを型へぐっと押し当てる。
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直後、真空引きする事で綺麗な形になる
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裏面はこんな感じ

出来上がったボディはステッカーを貼ったり、色を塗るところまで体験できるようになっており、もちろんそのままお持ち帰り。
ちなみにこのボディー、ミニ四駆のARシャシーに適合するようで、実際に装着して走らせる事が出来る。
さらに開発した la・kura では、これまでにもこの成型機を用いたものづくり体験教室を開いており、そこでは別で製作したシャシーと組み合わせて走らせてもいる。
アイディア次第で、楽しみ方がさらに広がりそうだ。

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la・kura の 手動真空成形機 V.former Lab と素材、型は通販サイトで購入できる。
la・kura Shop

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
ジャパンモビリティショー
日産自動車(株)