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Crankshaft From Japan.
Japan still has the technology to make high-quality products for gasoline engines.
The company is Yuasa Machinery Co., Ltd., based in Okayama Prefecture.
They have a track record of manufacturing parts for many high-performance cars, including Toyota.

クランクシャフト 製造を主とする岡山のユアサ工機(株)
EV 化の波に押されつつも、ガソリンエンジン車の今後のためにもと今日まで製造を続けてきた。
しかし、その状況も変わりつつあるようだ。
オートモーティブワールド2025の会場でお話を伺ってきた。

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今現在、少量かつ高品質なクランクシャフト需要が多いという。
その割合も7割を超えており、主だったところではトヨタの GRヤリスにホンダの船外機、マツダの CX-9 向けがあげられる。
過去にはレクサス LFA の V10 エンジンにも採用された実績を持っており、近年は S30 フェアレディZやAE86 といった旧車向けの製造も請け負うまでになっている。

この背景にあるのが、トヨタなど大手自動車メーカー数社が新たなガソリンエンジン開発を宣言した事。
その時点で国内でクランクシャフト製造に対応できる企業は数少なく、必然的にユアサ工機に依頼が集中する事になる。
これからはEVだと、展示会では見向きされない時期もあったようだが、昨今のEV不振報道の影響もあってか、再び注目を集めているようだ。

その流れが今後大きくなるかは定かではないが、一つ言えるのは、自身のビジネスモデルを信じ、世情に流されず続けて来たからこそ今があるという事。
最後に「頑張ってきたかいがありましたね」と伝えたところ、担当の方ははにかんだ笑顔で「はい!」と答えてくれた。

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
ユアサ工機(株)
第17回オートモーティブワールド