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超音波風速計 とは、STRATOVISON が独自コンセプトの元で開発した風速計。
今回、YOXO FESTIVALでその性能を体験する事ができた。

STRATOVISONとは、代表の河野 紘基さんが独自の滑空回収型気球観測システムの開発をするため立ち上げた屋号。
大手家電メーカー出身で、情報処理推進機構の未踏アドバンスト事業に採択されたのを機に独立。
気球の開発、試験にちょうど良い場所だからと、現在の拠点である北九州市で事業をスタートさせている。
総務省の異能vationにも採択されるほどで、気球観測システムの先見性、将来性はかなり高いようだ。

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さて、今回展示の風速計。
正式名称は「コンパクト超音波式風向風速計」で、気球観測システムの開発過程で誕生した製品との事。
会場ではそれを四角を描くように配置し、機器の間を通過する風、気流の流れを可視化する展示が行われていた。

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試しに機器の間を歩いてみたが、間髪いれず、歩いた方向へ気流のビジュアルがぬるっと動き始めた。
それも驚くほどのダイナミックな動きで、来場者も身の回りでこれが発生しているのかと驚嘆していた。

計測誤差をどの程度許容しているのか気になったが、曰く、超音波を用いた事で、従来品では困難だった微細なレベルの計測をも可能としたそうだ。
それでいて軽量コンパクトな機器構成なのも興味深い。

話を聞いた時点では屋内用と説明を受けたが、これが屋外でも使えるなら、スポーツイベントでの天候や雲の流れ、風向きを見るためのスポット観測に使えそう。
さらにここへ耐熱性、耐久性が加わったら、工業製品の試験現場でも活用できそうだ。

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現在、ULSA MSBとULSA BASICの2種類をラインナップ。

これだけのパフォーマンスながら、驚く事に価格が抑えられている。
企業や学校、研究機関だけでなく、個人も、頑張れば手が届くのではないだろうか?

【取材・文】
編者(ものシンク
【取材協力】
STRATOVISON