電動化時代の省スペース革命。ダイキョーニシカワがE-AXLEにもたらす革新技術

ダイキョーニシカワのe-axle向け「バッフル一体化樹脂パイプ」

人とくるまのテクノロジー展 2026 NAGOYA 取材記事。
電動車の開発において、製品間の高密度化が急速に進展しており、限られたレイアウトスペースを有効活用する機能統合製品の重要性が高まっている 。ダイキョーニシカワがEV向けに提示した「バッフル一体化樹脂パイプ」は、同社の強みである樹脂加工の知見を活かした見事な最適解と言える 。E-AXLE内部の課題解決に直結する、同製品の設計思想を紐解く。

自社技術が実現した「パイプの樹脂化」と「バッフル機能の統合」

モビリティの電動化に伴い、部品点数の削減と軽量化は常に求められている。ダイキョーニシカワはこうした市場の要求に対し、E-AXLEの内部構造に着目した 。これまで別々の部品として構成されることが多かったオイル経路となるパイプを樹脂化するとともに、ギヤオイルの揺動を制御するバッフル(邪魔板)機能を一体化させることに成功している

自社の持つ優れた技術を活用することで実現したこの機能統合は、極めて限られたレイアウトスペースを有効に活用するための大きなブレイクスルーとなっている

多様な仕様と幅広いモビリティへの圧倒的な適応力

本製品のもう一つの大きな強みは、その柔軟な対応力にある。長尺化や蛇腹形状、さらには2連化といった多様なパイプの仕様に対応が可能だ 。また、車体側への固定方法についても多様な選択肢に対応できる設計となっている

この優れた汎用性により、特定のパッケージングに縛られることなく、今後の多様化するニーズに応じた幅広いモビリティへの適用が容易になっている 。複雑化する車両設計において、エンジニアの自由度を大幅に引き上げる要素となるだろう。

従来品と遜色のない品質と耐久性で「安心」を担保

新しい素材や統合技術を導入する際、現場が最も懸念するのは実際の運用における信頼性である。しかし同社によれば、本製品は従来の金属製あるいは別体型の部品と比較しても、品質および耐久性の面で一切遜色なく、安心して採用できる水準をクリアしているという。

過酷な環境に置かれるE-AXLE内部において、高い信頼性を担保しながら大胆な機能統合を果たした点は、日本のモノづくりならではの堅実さと技術力の高さを証明している。

機能の統合、柔軟な仕様対応、そして確かな耐久性。「バッフル一体化樹脂パイプ」は、ダイキョーニシカワの樹脂技術が電動車(EV)の進化を根底から支える存在であることを如実に示している 。


【取材・文・撮影】
ものシンク編集部
現役ITエンジニアの視点から、日本の「ものづくり」と「インフラ」の最前線を独自の切り口で紐解くWebメディア。

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ダイキョーニシカワ(株)
公益社団法人自動車技術会